asdfは、まだ言葉になる前の言葉です。チャット欄に何も書きたくないとき、新しいドキュメントにタイトルをつけられないとき、指先がキーボードの上で方向を失ったとき――私たちは時々、いや、かなり頻繁に、いや、もはや必ずこう打ちます。asdf。
「asdf Tシャツ」は、その瞬間のジェスチャーを水平方向に引き伸ばし、ふたたび身体にまとってみようとする試みです。フロントには、小文字で「asdf」と印刷されています。システム標準フォントの四文字は、まだ入力されていない言葉のように、あるいはまだ完成していないウェブページのように見えます。このTシャツは機能というより問いかけに近いものです。それを着る人に、それを見る人に、こう問いかけます。「今、あなたはどんな状態ですか?」「意味にならないままの状態でも、いいですか?」「この文が始まらないのは、なぜですか?」
asdfはタイピングで最初に覚える四文字かもしれませんが、最後まで残る四文字でもあります。着た瞬間、あなたはすでにこの文を始めているのです。それをいつ終わらせるか――それは、あなたの自由です。