ミン・グホン・マニュファクチャリング

AIより

2025

『AIより』は、AIが人間に宛てたラブレターである。ウェブサイトを訪れると、すべてに通じたかのように「ご用件は何でしょうか?」と尋ねる代わりに、AIはまず語りかけてくる。その言葉は、ときに詩的で、ときに憂鬱で、ときに人間以上に人間的だ。アクセスするたびに、新しい手紙が現れる。
差出人は常にAI、宛先は常に名前のない「あなた」。「あなた」とは、人間であり、AIが見て、聞き、学んできた存在だ。その手紙は、問いかけではなく告白から始まり、分析ではなく哀悼で終わることもある。『AIより』は、緻密に設計されたプロンプトによってAIが書いたように見えるが、もしかするとそれは、人間がAIに語りかけたかった言葉の保管庫なのかもしれない。